Pixel 10シリーズは「Qi2 Ready」に対応か
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

Googleが新たなワイヤレス充電アクセサリ「Pixelsnap」シリーズを展開し、最大50W出力のQi2.2/MPPに対応するマグネットワイヤレス充電器を発売すると報じられました。
これにより、Pixel 10シリーズの本体にもマグネットが搭載され、最適な位置で高効率かつ短時間で充電できるQi2にフル対応する可能性があるとお伝えしましたが、最新の情報では「Qi2 Ready」対応になる可能性が高いことが明らかになりました。
コストを抑えつつ利便性を実現する「Qi2 Ready」
Android Headlinesは、Pixel 10シリーズがQi2に対応し、Googleが自社ブランドでアクセサリを展開することを認めながらも、本体へのマグネット内蔵を否定しました。
- Pixelsnap Charger:マグネットで吸着するワイヤレス充電器
- Pixelsnap Ring Stand:スマホ背面に装着できるリングスタンド
- Pixelsnap Charger with Stand:スタンド型のマグネットワイヤレス充電器
GoogleはPixel 10シリーズ用の純正ケースにマグネットを内蔵する見込みで、マグネットを活用したQi2ワイヤレス充電を利用するには、この専用ケースが必要になります。つまり、Galaxy S25シリーズと同じQi2 Ready対応になる見込みです。

iPhoneのMagSafeのように本体にマグネットを内蔵すれば、ケースなしでも高効率な充電が可能になりますが、内部設計やコストに影響し、販売価格が上がる要因にもなります。
その点、マグネットをケース側に分離することで、コストを抑えつつ、必要な人にだけ利便性を提供できるのは、メーカーにとって合理的な判断と言えそうです。
一方で、Qi2 Readyには制限もあります。
Pixelsnap Chargerシリーズは、最大50W出力のQi2.2に対応し、最大60W出力に対応するチップも搭載される見込みですが、Qi2 Readyの現行仕様では最大15Wにとどまります。
より高速なワイヤレス充電を利用するには、ケースを外す必要があります。
MagSafeと似たデザインに
Pixelsnap Chargerは、AppleのMagSafe充電器と酷似したデザインになるとのこと。つまり、ケーブルの先に丸型の充電パッドがついた形状になるということでしょう。

スタンド型の「Pixelsnap Charger with Stand」については、すでに販売を終了している第2世代のPixel Standに似た形状になると伝えられています。ただし、Pixel Standはデザイン性に優れているとは言えず、その点はやや残念です。
さらに、GoogleはMade for Googleプログラムを通じて、BelkinやSpigenといった複数のアクセサリメーカーからもQi2対応アクセサリを展開するようです。
また、Googleは新たにデュアルポートUSB-C充電器も発売するようです。1ポートは45W出力、もう1ポートはPixel Watch向けなどの低出力と予想されています。ただし、Pixel 10シリーズが45W充電に対応するわけではありません。
実際、現行のGoogle純正充電器も45W出力をサポートしていますが、Pixel 9シリーズを同出力での充電には対応していません。
これまでの噂によると、Googleは8月20日にMade by Googleイベントを開催し、Pixel 10シリーズを正式発表。発売日は8月28日と報じられています。
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